初めての不妊治療
結婚して3年
同棲し始めて4年が経とうとしている。
子供の頃は私は25歳くらいで結婚して
自然に生活しているなかで、
1年後くらいにこどもを授かり、
今の年齢くらいだったら
小学生くらいの子供のお母さんになっているかなぁなんて思っていた。
3年前くらいに初めて病院に行った。
家族経営でやっているその病院は
ネットの評判どおり、優しい先生、看護婦さんだった。
私ジュニアとだぃちゃんジュニアの検査をしたところ、
異常なし。
先生からも
普通に自然妊娠出来る良好な値なのでタイミング法からやりましょう。
と太鼓判を押された。
タイミング法とは
その名前のとおり、女の子の日から一週間経ったくらいに病院に行き、
卵子の育ち具合をみて、
明日わっしょい（性生活）してみてください。
とアドバイスをもらうというもの。
別に治療もしないし、どこも痛くない。
ただ足を、
て開脚して子宮をみてもらうだけだ。
このタイミング法を1年した。
した。というか聞きに行って、
その翌日にわっしょいしていただけだけど。
全然出来なかった。
そして、1年通いつめて、
恥ずかしい
という気持ちが湧き出てきた。
なのでもちろん、妊婦さん、赤ちゃん連れのお母さんもたくさんいる。
私はひとり。
お腹にも何もいない。
うんちしかいない。
混雑で待ち合い室のイスが足りなくなった時、
妊婦夫婦にイスを譲って立っていると、
気持ちが、こみ上げてくる。
私がいなければ、この人達の待ち時間減ったかな。
恥ずかしい。
先生も、いつまでも結果が出ない私に対してだんだん冷たくなってきたように感じてきた。
今、思えばそんなことなかったのかもしれないけれど。
私は初診から1年半経った診察帰りに
なんだか、恥ずかしい気持ちと、
置いてけぼりにされている寂しい気持ちが合わさり、
もうこの病院には来れない。
と思い、不妊治療専門の病院を探した。
それで、当時住んでいた東池袋のおうちから、
歩いて10分のところに、とても評判が良いクリニックを見つけた。
口コミには
3時間待ちが当たり前
と書かれていたが、藁をもすがる想いで、
不妊治療クリニックの門を叩いた。
まず採血。
今は採血なんて屁の河童だけれど、
この頃はまだ慣れてなくてびくびくしながら毎回採血を受けていた。
女の子の日3日目の採血で子宮年齢がわかるのだけれど、
採血の結果は
子宮年齢が閉経に近い
という驚きの結果だった。
なんの影響かわからないけれど、
1年半前に駒込のクリニックでした異常なしの値が、
うかうかタイミングをとっている間に、
ストレスか何の影響かわからないが、
とても悪化していた。
今日来てくれてよかったー！！
危なかったよー！！
でも大丈夫！！頑張ろう！！
という先生は、
笑顔がとても可愛い頭の良さそうな若いおじさんだった。
ちょっとドラえもんみたいな体系だけれど、
格好良いし、笑顔がとても優しい。
慶応ボーイだし、昔はさぞかしもてただろう。
その私が通うクリニックは、
日本で初めての不妊治療専門クリニックの副院長を勤めていた慶応ボーイの先生が、
もっともっと身近に不妊で悩んでいる人達を救いたい！
と一人で池袋に開いたクリニックで、
自分が休んでいる間にも、だれかが排卵してしまわないないように！
という理由で一週間全く休診日がない。
先生は一人だけなのだが、
先生の腕と人柄が人気をかって、
待合室にはどの時間帯も常に50人は待ちの患者さんがいる。
だから3時間待ちなんだ。
不妊治療のクリニックに来る患者さんは、
みんなとても緊張していて不安でいっぱいな顔をしている。
そんな患者さんに必ず、
今から1時間後にまたクリニックに戻って来てね！西武でバックとかたくさん買っちゃだめだよ！
とか、先生はジョークを1つ2つ言って、和ませて
診察室を出る時には患者さんは皆笑顔になる先生だ。
一人で休みなく働いている大変さを微塵も出さない。
松井さんの子宮は、ちょっと早弁してるね！
学生の頃、早弁してたでしょ？
学生ってなんであんなにお腹すくんだろうなあ。
数値が悪いことにショックをうけないよう、
先生は優しい例えでおしえてくれた。
とりあえず、人工授精で頑張ってみよう！
ということになった。
そして人工授精を毎月やったのだが、
毎月やったのだか、
5回やったけれど、
全く出来なかった。
2に続く。
